オートハープ(世界的呼び名なのでこのように呼ばせて頂きます)はドイツ系移民
のアメリカ人で 1885-88年をさかのぼる、フィラデルフィアに住んでいた Charles
Zimmermannによって製造フィラデルフィアの店で生産された、という話があります
ただしその前に 私々がオートハープとして知っている器具の本当の発明者は
ドイツ人のカルル・アウグストGutterで 彼がその原型となるものを作っていたと言
われていますが 彼はオートハープとしての特許を取得してなかったらしいのです
オートハープは1880年代から 1890年代にはとても人気があって(5万台余も売れた)
特に 米国の東海岸の町には多くのオートハープクラブが存在しました。しかし残
念な事に 1900年代の初め頃には、ジャズの人気に押され ほとんど一般的に楽器と
して演奏される事はありませんでした 新しい音楽に属することに失敗したからです
1950年代にMaybell Cater、Sarah Caterがオートハープを弾いて人気を得 再びこの
楽器はカントリーミュージックの合法的な楽器として知られるようになったのです1970
年代から 1980年代にかけて広がっていきました そしてオートハープクラブやイベント
コンテスト、 ワークショップ、カルチャーセンターの講座などとして成長し続け最近で
は世界各地で多くの愛好家によって アメリカの初期の音楽やアイリッシュの音楽には
無くてはならない楽器として愛され続けています、 ここ静岡では オートハープと呼ぶ
より、楽器メーカーの商標である”クロマハープ”の名称で多くの愛好家によって愛さ
れてきました。このためアメリカンスタイルの演奏もさることながら幅広く 映画音楽、
歌謡曲、あらゆるジャンルの曲が演奏されてきました。例えば日本的な叙情歌”荒城
の月”等もほんとに綺麗に奏でる事が出来ます、 このため我々は数人のハーパーさん
によるグループ演奏等に力を入れているのです