つばめ日記

.... " 麻呂のつばめ日記(2) "
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........................ つばめが居る間 オイラはすごく楽しかった!



.... 「6/08(Mon)」
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散歩から帰ったら 玄関の前に黒いかたまりが動いていた 初めは何か判らなかった エッ!ツバメか?
  よくみると巣のところにもう一匹いまにも落ちそうにビニールを口に咥えつる下がっていた
ビックリして ママは手袋をとりに家の中に駆け込んだ

ツバメは人間の臭いのついた雛は決して育てないと聞いたから あわてて二匹の雛を巣に戻したよ
その間親ツバメはキーキーと泣き叫んでいた そのうち人間が雛を助けてくれていると悟ったのか
近くの電線に止まって様子を見ていた

それからが大変 巣の台座に転落防止の柵をつけたんだよ 台座をつけるのは良し悪しでツバメの雛は
台座そのものを巣と勘違いして台座の上を歩き回ることになってしまったらしい

台座が無ければ 本来の巣にジットしていて落ちることはないのに 人知の及ばぬことだよな
それでも万一の転落を予測して巣の下にマットを敷いてあったので怪我をしている様子はなかった
不幸中の幸いだった
巣の右上の黄色の布はダニよけの液がしみこませてある 液は乾くと臭いは消えるよ
.... 「6/12(Fri)」
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麻呂「つばめくんたち あぶないよー チャント 巣にもどりなー!」
ツー「だって巣は狭いシー」
麻呂「この前みたいに落ちたらどうすんだー」
バー「大丈夫だって ジットしてるから」

麻呂「汚ない巣が丸見えだよ ガードも継ぎ足しがわかるしー ダニ予防の布まで見えるぞ
  ... ソウだねここまで大きくなれば 落ちてもフワーって落下傘みたいになれるか」
メー「そうよ大丈夫だって あっママがきたよ」
麻呂「いいなーママがいて 幸せだね オイラにはママがいない グスン! 皆そろって3匹だね」
サン「3匹じゃーないよ 4羽でしょ あたいが見える?」
麻呂「ブッー」

.... 「6/16(Tue)」


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ツバメ君達 一騒動起こして今は静かだ 台座の上を歩き回ることも無くじっと巣の中でパパママを
待っている ツバメは一季節に二度ほど卵を孵すから まだまだ子育ては続くんでいいけど
巣立ちのときは オイラの方がまだ覚悟ができていない きっと寂しいだろうね
.... 「6/16(Tue)」
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この子達のこの姿勢は 巣立つ準備だったんだー あの後すぐに3羽が巣立ちました 一羽は勇気がないのか
巣に篭っていた 今朝早く見てみるとその3羽が巣に戻ってきて
「何してるんか 大丈夫だから 飛べ! ハイ! せーの」と残った1羽に 巣立ちを促した
暫くは背伸びをした格好で巣から立ち上がっていたけれど

「うん 待って 本当に大丈夫だよね よし!行くよ オイラは臆病ではないぞ それっ!」
「それっ!」見事飛び立った オイラは完全に目撃したよ ラッキー!

今日も兄弟で巣に帰ってきています 暫くは巣に帰ってきて その内に自立すると若い雛同士は草群に集まって
生活するらしい 誰もいなくなった巣はお掃除をしてメンテナンスしました 今年はもう一回抱卵に来て
くれるといいな 本当に楽しかった一ケ月だったから ちょっと寂しい
.... 「6/16(Tue)」



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今日は朝から 4羽のチビつばめが電線に並んで止まっていた こんな光景を見上げてみたこともなかったのに
おっはよっ! げんきだね!

親ツバメは 佐々木小次郎の秘剣つばめ返しのようにスイスイと大空を飛び回るのに チビたちは 
バタバタといったおぼつかな感じで飛んでいる それがまた超かわゆい
秋までにいろんなこと勉強して 体力つけておくんだよ オイラはひたすら願っている
「ウン 判ったよ!」あっというまに2羽づつ飛び去っていっちゃった

泥の巣は自然の中での彼らの特殊な建築技術で 我が家の巣は人工なので泥で巣を作る必要がないのか
藁だけで作った 平たい円形のお椀のような 高さも2.5センチのものだけど
フカフカのカンファタブル(住み心地の良い)な巣だよ この季節の内でもう一度 わがやのホテルに留まって
欲しいと思った 家賃安くしておくからさー!
.... 「6/16(Tue)」


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こちらが我が家のツバメの巣だ ずいぶんと違うでしょ 付き添い用の親のベッドがあるのが面白いでしょ
初めは両親ように両側にあって真ん中に子供達の巣を守っていたんだけど 一度(巣が落ちた)時に
ひだりが潰れてしまったので このような状態になったんだよ
きっちょむさんがツバメをいれてくれた

勿論初めから100均のガードがあったわけではないけど 外灯にツバメが巣を作りはじめた時 条件的に見て
ほとんど完成不可能な状態だったので人工的に板を置いたのが始まり ママが色々補修をしたんで結構ツバメを
驚かせた だけどツバメはオイラたちを信じてくれてジット耐えてくれたので 人一倍(鳥一倍)かわいいんだ
チョットハプニングの多すぎるこの巣 次回は敬遠されるかもなー
.... 「6/16(Tue)」
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ツバメが去ってもう数日が過ぎた 近くの家の巣だ、こんな近くに巣を作ってどうすんの?人間を信じているんだね
その巣の中に3羽います 我が家の巣もまた卵を産むまではと 板の台座だけにした
あまり人間が知恵を働かせていじりまわすとツバメは警戒するからね

散歩途中写真撮影の直後 電線の親ツバメがピーピー大騒ぎをしたので何事かと驚きましたら
眼の前に頭上からドタッと 茶色のやまかがし(蛇)が落ちてきたんだ 思わず絶句したら蛇はそのまま車の下に
逃げていった お腹が膨らんでいなかったから多分大丈夫と思う 蛇は苦手なんであれから巣を見に行っていない
あんな下の方に巣を作るんだもの危険がイッパイだよ 蛇がオイラの頭の上を直撃していたらどうなっていたかゾー!
.... 「6/16(Tue)」


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因みに近くのツバメ 3羽の雛が育っていたが蛇にやられたって 2匹が飲み込まれて後1羽が首に噛み
付かれている状態の所をだんなさんが見つけて蛇を捕まえ、3箇所切断して雛を取り出したが2羽はすでに
死んでいた でも首を掴まれていた雛は無事だったので それを巣に戻したら親鳥がしっかりケアーして
無事に巣立ったって よかったー



ツバメは単にかわいいだけでは済まされない 全部が無事に巣立つのはめったにないと言われたよ
昨日も夕方親鳥がすぐ近くの電線に止まっていた まだ卵を産む様子は見られなかったけど
”ここならいいかも”とささやきあっているようだった だんなさん蛇を寸断するとは よくぞやってくれました
.... 「7/03(Fri)」
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風さんからの便り入れちゃうね

現実は厳しい!弱肉強食の世界です。
うちの近所の野良猫の一匹は狩りが超得意である。それに彼女の毛の色は黒と茶と白がペンキ缶をひっくり返して
混ぜ合わせたような色。いわゆるベッコウ色です。これが迷彩色の兵隊のように、地面に伏せていると保護色になる。

小鳥たちは猫が待ち伏せしているのに気付かず、蜜を吸いにやってきて犠牲になるのです。
いままでメジロが一羽、ヒヨドリが一羽そのほかトカゲやセミは数知れず犠牲になっています。

ある時などは、ものすごい鳥の悲鳴に駆けつけると、ヒヨドリが羽毛をたくさんむしられながらも猫に向かって
叫んでいるところでした。ニャンコを追い払っているうちにヒヨドリは飛び立って行きましたが、
無事に生き延びたでしょうか。

ツバメちゃんたち巣を作る場所に注意してね。
.... 「7/03(Fri)」
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オイラんとこのつばめやっぱしママが触りすぎたので2回目の巣作りは やめたって!
ほかの家のツバメは2度目の子育てしてるのにね、来年になったらまたくるでしょ、それにしても 
あんな藁だけの巣は初めてだよ やっぱし泥の巣でないと不自然だよなッ ママ!さわりすぎー
.... 「8/29(Sat)」
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ツバメに目がないママです(ツバメには眼があるけどー)オイラも楽しかった
先日 一塊になった鳥の集団が南の空に向かって飛んでいったけど、その前に田んぼで餌をとっていたから
お腹イッパイ餌を食べての旅立ちかなー 家に今年初めて巣を作ってくれたので 今年は春から楽しい数ヶ月だった
(ツバメが嫌いな人が居て家族は混乱があったが)

今まで無関心だったツバメが突然身近になったのが面白かったよ 静かになった田んぼの秋風が余計に寒く感じてる
シャッターチャンスを掴むのはたーいへん カメラを向けるとすぐ逃げてしまうからね
巣立ちからもほとんど2~3日置きに夕方になると山の巣に戻る前に「おやすみ」の挨拶にきていたし
南の国に帰る前に家の巣を確認していたのでかえる前に挨拶に来るというのはたぶん本当だと思うよ

.... 「8/29(Sat)」
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散歩の途中でまだ 残留ツバメがいた しかもまだ巣立ったばかりだ 親鳥が電線の上で
餌を口移しで食べさせていた 家族かな? 4匹ばかりで飛んで居た 子ツバメは燕尾服を着ては居ないで 
シッポがプッツンしていたし飛び方もバタバタと飛んでいる 夕方は秋風も冷たくなってきた
 
まだ体力も付いていない子ツバメだ 無事に海を越えて南の国にたどり着けるだろうか 9月になれば 
なんとしても日本を離れなくてはならないんだ ギリギリまでがんばるのかなー 初めの子たちと比べると 
体力的に格段の差があるから 気になってしょうがない

まだ散歩の途中で雨なんか降ってくるとオイラは空を見上げる癖がついてる 楽しかった!
ツバメ君たちありがとう 本当に楽しかったよ! So Long untill re-union!

今日は9月2日だけど朝ツバメの声がした あの子達まだ居る子も居るんだー 超うれしい!
.... 「9/4(Sat)」
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今日は9月4日 散歩の途中でツバメの家族発見 まだ居残っているあの家族だ
2日たっただけなのに 4羽の子ツバメの飛び方が変わっていた

2日の日は まだバタバタと 飛んでいたのに 今日はスーイ バタバタ スーイスーイだった 
いつまで居てくれるか 楽しみだ もう少しでこの家族もあの山を越えて南の国に行くのだろう
そしたら秋も深まるね!
.... 「9/13(Sun)」
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今日の朝 家から少し離れたところで ツバメの声を聞いた 半端じゃなく
  50羽くらい居た タンボで虫を取っている もう9月13日だよと思いながら見ていたら
乱舞した後で山の方に消えて行った これから南の国に帰るのかな 調べてみたら

遅いツバメは10月上旬まで日本にいるらしいし 中には越冬するツバメもいるそうだよ 
今年2月には もうツバメを見たといった人が居たから 越冬している可能性もあるらしい

越冬する場合は家の軒下の暖かい所に陣取るらしいよ オイラの家にも越冬しないかなー
一応いつ頃までツバメを眼にするかをこれからも観察していくね

9月14日  一羽のツバメが空高く飛んでいた