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My Little Journey in Germany

"バイエルン王国 へのいざない(2)"


リンダーホーフ城

この城は ドイツ バイエルンの王 ルードヴィヒ2世が建設した城です。

 ルードヴィヒ2世は 1845年「マクシミリアン王」の初めての子として生まれ 
 父亡き後、18歳の若さで、バイエルン国の王位に就きました


なんて いい男はんでしょ ナッツ好み!!

16歳のとき、「ワーグナー」の歌劇「ローエグリーン」を観て以来
ロマンティックな 中世の騎士の世界に浸り、「シラー」の作品に
安らぎを見出す事だけが 至福の時であったと言われています。

22歳のとき、「ゾフィー シャルロッテ」姫と婚約を交わしたが
何故か結婚式を延ばしに延ばして 最後にはすべて整えられた
結婚式の前日に 彼の方から婚約を破棄してしまいました。

ゾフィー姫よりも 従姉妹であり 幼少の時から親しんできた
姉のエリザベツ姫の方が気に入っていたとも 言われていますが 
彼女は既にオーストリア皇帝の人妻であり かなわぬ恋であった

その後も 生涯妻は娶りませんでした エリザベツ姫への思い!!
それもあったのですが 王は同性愛の傾向があった為とも噂されました




目の眩むような  調度品や装飾に囲まれた 城内です

長身でバツグンのスタイルに細面の顔、バイエルン王朝のなかでも 
特にハンサムで 人気のあった王様でしたが、今日世間一般にいわれる
ように浪費家であったようでした 湯水のように 金を使う事によって
彼自身の心の空白を 埋めたかったのでしょうか 哀れとしか言えません

 城の前には金の女神の噴水
金の刺繍を施した青いビロードのかかったベッド

タヘ゜ストリーで飾り立てられた 美しい部屋
象牙のシャンデリアと金の装飾に彩られた壁鏡

すざましいばかりの 室内の装飾は
ノイシュバンシュタイン城にも劣らないほどです





一度でいいから こんなベッドで寝てみたいよー


しかし それらの黄金や宝石の数々は 彼の心を癒すものではありませんでした
彼は ワーグナーの オペラ「タンホイザー」の場面を再現させようと
庭園の裏に「ヴィーナスの洞窟」という人工の鍾乳洞を建設したのです

真っ暗な洞窟の中 小さな湖水に 黄金の小舟を浮かべて 蝋燭の灯りの中
独り 誰も近づけることなく 寂しさを癒すのが たった一つの楽しみだったのです



こんな暗い洞窟の中 この舟に乗って一日中 
あなたは一人で何を思っていたの? これはほとんど 狂気の世界です

この後、彼は有名な デイズニーの シンデレラ城のモデルになった あの
ノイシュバンシュタイン城を 17年の歳月と200億円の財力をかけて築くのです